どうもどうも、らうたです。
皆さん前編は読んでくれましたかね?
え?まだ?
しゃーなし、ここにリンク張っておくんで、
まずは、これ見るんですよ。

もう前編の内容は完璧ですね?
ではここからさらに、意志力について深堀ります。
99%が知らない意志力の性質
◤0.意志力は本能的に備わっている◢
はるか昔の生活を考えてみよう。

ホモ・サピエンスは
どんな生活をしていたかというと、
①睡眠
②食事
③セックス
④狩り
⑤危険から逃げること
の5つだけである。
朝早朝に起きて、
食事を食べて、
狩りに出かける。
そして、仲間と過ごし、
夜はパートナーとセックス。
寝て朝を迎える。
こんな生活だったであろう。

ここで、⑤に注目してみてほしい。
「危険から逃れること=意志力」は
本当に近しい存在であると感じる。
ホモ・サピエンス時代は
人間が最弱と言っていいほど弱かった。
そんな人間は食糧確保のために、
ある動物の食べ残しの肉を
とりに行っているとしよう。
そこでだ。
目の前に3日ぶりの食糧がある。

しかし、400m先に
牛のような強そうな動物がいる。
そうなると、人間は
食欲-食べたいという欲求・衝動-
を抑えて逃避行動を行う。
つまり、凶暴な動物から命からがら
逃げるということだ。
これは欲望をコントロールしていると
同じことではないか?
意志力で食欲に打ち勝ったと
いっても過言ではない。
このように、人は生まれた時から、
目先の衝動を抑える力を
持っていたということが考えられる。
この本能的に備わっていた
意志力が発動した良い経験談がある。
大学のころ、同じ授業で知り合った
1個下の女性とご飯に行った。
帰りに、家に呼ばれたんだ。
そしたら、急にベットに引きずり込まれて
寝技みたいな事された。
言ってみれば、
「SEX」しようということであろう。
みんなはチャンスやん
って思うかもしれないが、
その時の僕は、
rえ、こわっ…」
危険だと本能的に察知して、
急いで逃げた。
まさに「SEX」という欲を抑えて、
自己コントロールが働いたいい例だと思う。
今でも、そいつとしなくてよかったと思っている...
◤1.自己は2つ存在する◢
普段生活して感じることはないか?
心の底から本当に取り組みたいと
思っていることをやろうと思っても、
思い通りにいかない
ことがあるということが。

例えば、ダイエットしており、
目の前のクッキーがある。
クッキーを食べてはいけない
とわかっている。
なのに、
もう一人の自分がこうささやく。
「今日くらい食べてもいいじゃない?」と。
もう一人の自分が本来の目的とは
真反対のことを言ってくる。
そして、そのささやきにつられて
クッキーを食べてしまうんだ。
そう、1つの自己は
衝動的な行動を抑えて、
長期的な目標に従って行動する。
例でいえば、
「クッキーを食べてはいけない」という意志力。
もう1つの自己は
目先の利益や快楽を追い求めて
衝動的に行動する。
「今日くらい食べていいんじゃない?」
と言ってきたもう一人の自分。
つまり、
自己は2つ存在することになる。

この2つはどちらも自分であり、
善悪はない。
信じられないかもしれないが、
「痩せたくてたまらない自分」
になるかと思えば
「クッキーが食べたくて仕方のない自分」
にもなる。
ちなみに、
自己が2つ存在するということは
罰則をつけても意味がない。
例えば、「クッキーを食べてはいけない」
と決めていたのに
「クッキーを食べてしまった」
だから、明日は朝ごはん抜き。
とかしても無駄。
なぜなら、どっちも本心であり
制裁を下す必要はないからだ。
言ってしまえば、
無実の人に罪を着せているのと一緒。
冤罪だ。
だから、罰とか与えるのではない。
逆効果だ。
一番わかりやすい、
例を挙げよう。
僕はダイエットして挫折を繰り返しまくってた。
そして、ファスティングに出会って、
始めて見たけど
なかなかきつかったね。
今では全然食べてはいけない
なんて思わないけど。
「食べてはダメだ」と
思えば思うほど、
「ラーメン、ハンバーガー」と
味の濃いものばかり食べたいと
強く思うようになる。
それで、食べちゃうわけ。
罰則を与えても一緒。
むしろ、余計に食べたくなる。

これはあなたが一番理解していることだと思う。
強く思えば思うほど
反対の作用が働くのは
あなたも感覚的にわかること。
意志力はここが少し厄介。
あるものを欲しいと思いながら、
同時に全く別のものを望んでいる。
だから、
片方の望みをねじ伏せるしか方法はない。
でも、ねじ伏せる必要はありません。
どちらも本来の自分なのだから、
受け入れる必要がある。
最も大切なのは
考えが異なる自分がいる
ということを認識すること。
これを知るだけでもちょっとは楽になると思う。
◤2.頭で自分を理解しているか?◢
自己コントロール-つまり、意志力-
はとても素晴らしい働きをしてくれます。
しかし、素晴らしい働きをしてくれるのは
自己コントロールだけではない。
それは自己認識だ。
自己認識は
自分のしていることを
認識するとともに、
その行動を行う理由も
明確に認識してくれる。
それどころか、
ある行動を行う前に、
考えてから行動することだってできる
のです。
つまり、
自己認識できていないと、
自己コントロールなんて
できるはずがないのです。

なぜかって。
自己コントロールは“意識的に”
自分の感情や欲望をコントロールするから。
意識的、つまり、
頭でわかっておかないとだめだよね。
自分自身の行動を
認識しておかないと
脳は簡単なほうに誘導する。

例えば、
お酒をやめたいと
思っている男性が
いるとしましょう。
そしたら、その男性は
「なぜお酒をやめたいのか」
「どんなときにお酒を飲みたくなるのか」
「ついついお酒を飲んでしまって
意志力が打ちのめされることがある」
などのことを
理解しないといけないんです。
しっかり言語化できていないと
いけないんです。

もしできていないと、
一度お酒を飲み始めたら、
禁酒することなんて
とっくの昔に忘れてる~
みたいなことが起こるんです。
私たちはほとんどの選択肢を
無意識で行っている。
だから、認識すらしていなかったら、
理由を認識しようなんてしない。
最悪なことに、どんな結果を招くなんかは
考えてすらもない。
1つ質問させてくれ。
1日で食べ物に関する選択を
何回しているか知っているか?
3回?10回?50回?
一度考えてみてくれ。
ある研究では
参加者たちに同じ質問を
投げかけたところ、
回答の平均は14回だった。
しかし、同じ人たちに
選択の回数をカウントしてもらったところ
平均224回となった。
食事だけで200回以上は無意識に
選択していることになるのだから、
全部合わせたらどうなるんだい。
このように、
大量のことを無意識に選んでいるのだから、
コントロールすべき事、
コントロールしたい事を
認識していなかったら、
自己コントロールできるはずがない。
つまり、本当に成し遂げたいことは
強く認識しておかないといけない
ということである。

ただ、今の現代社会では
気が散るものや刺激物であふれている。
そのため、認識したいことも
認識できない状況に陥ってしまう。
スタンフォード大学
経営学教授のババ・シヴは
「人は気が散っているときほど、
誘惑に負けやすい」
という研究結果を出しています。
「悩みを抱えながら、
勉強すると無性に甘いものが食べたくなる」
「悩みや不安を抱えながら生活していると、
たまたまTVでマクドナルドのCMが流れていて
ついつい食べたくなってしまう」
考え事で頭がいっぱいになっていると、
つい長期的な目標を忘れてしまい、
衝動的な選択をしてしまうわけです。
また自分との約束を破ってしまい
落ちこんでいるときに、
クッソエロい美人が
自分の視界に入ったとしたら、
どうなるのか。
また罪悪感を抱えることに
なるでしょう。
とても、残酷だ。
◤3.意志力にはエネルギーが必要◢
自制心を言い換えれば意志力。
意志力は筋肉によく例えられる。

筋トレをするとしよう。
今日は下半身の日だ。
スクワット・デットリフト・ランジ…
いろいろやる。
1時間の筋トレが終わったら
筋肉はどうなる?
そうだよな。
疲労が溜まって疲れるよな。
乳酸がバンバンたまって
疲労困ぱい。
もう何もしたくない!!
さらに、筋肉痛とかも発生する。
しかしだ。
2日3日休んだら回復している。
また、のこのこジムにやってきて
筋トレを始めるんだ。
つまり、
「筋トレ→疲労→休息→回復」のルートだ。
これと同じことが意志力にも言える。
意志力を使った分だけ
意志力は疲弊する。
そして、機能停止になる。
この時、あなたは
衝動的になりやすくなって、
誘惑に負けやすくなる。
「健康的な生活をすると決めたのに、
意志力の限界が来たから、
つい、甘いチョコレートが欲しくなる」
「ジムに行くと決めていたのに、
ジムに良く一歩が踏み出せない」
でも、休憩したら回復するんだ。
筋肉と同じようにな。

さて、筋肉を動かすのに
絶えず使われているものがある。
それはエネルギーだ。
エネルギーの保有量で
意志力の強弱が
変わってくるのである。
エネルギーは食事から
補給できることは知っていると思う。
脳はエネルギーをお金のように使うんだ。
エネルギーがたくさんあれば、
バブル期の成金みたいに
バンバン使いやがる。
しかし、エネルギーが
徐々に不足てくると、
徐々に使うエネルギーも
減らしていく。
つまり、省エネし始める。
そして、ある一定のラインを
下回った時、
ある所へのエネルギー補給を
真っ先にやめてしまう。
そう、自己コントロールである。
したがって、
エネルギーが不足してくると
自己コントロールが
失われていくのである。

あなたはお気づきだろうか?
エネルギーが不足している状態は
どういう状態なのか。
そう。
お腹が空いている状態だ。
腹が減っている状態は
大昔の人類からしたら超危険。
餓死する可能性がある。
つまり、本能は危険だと察知して
食糧を求めるようにシフトチェンジする。
だから、長期的な目標はすっかり
忘れてしまうのだ。
この状況の時に、
ビッグマックセットがあれば、
どうなるのか。
大体は想像つくだろう。
◤4.モラル・ライセンシング◢
ドラマでよくこんなシーンを見かける。
「商談がうまく進んだし、
今日は飲むかー!!」
「プハァー!!
仕事終わりのビールは最高だな!!」

これは
「モラル・ライセンシング」と
言われるやつだ。
モラル・ライセンシングとは、
いいことをしたら
少しは悪いことをしてもいいと
思ってしまうことだ。
あなたもこんな時が合っただろう。
学生のころ、テスト1週間前になると
鬼のように勉強するだろ。
そして、テストが終わったら、
どんな気分になる?
「よっしゃー!解放された!
ゲームしまくるぞ」といって、
ポテチ・コーラを用意して
夜遅くまでゲームをした
のではないだろうか。
私はめっちゃやってました。
多くの研究で
人間はいい行いをした後
‐たとえ、長期的な目標があったとしても‐
悪い行いをやってしまうという
結果を出している。
禁酒していてもお酒が
無性に飲みたくなったり。
ダイエットしていても
今日くらいケーキ食べてもいいか
と思ったり。
人は良いことをすると
すこぶる機嫌が良くなる。
そのせいで、
自分の衝動を信用しやすくなる。
その影響で悪いことをしても
構わないと思ってしまうのです。
なんとも、愚かな人間なんだ。
募金をしたら、
衝動的に買い物をしたくなるということ。
これは日ごろから
「善・悪」で自己コントロールを
評価しているためだ。
トレーニングできた日は「よし」。
できなかった日は「ダメ」。
そう決めている。
その考えだったら、
午前中、仕事がうまくはかどると、
午後はさぼってしまうよな。
ここには『罪悪感』が1ミリもない。
なぜなら、
良いことをした自分が誇らしいからだ。
しかし、 モラル・ライセンシングには
一番怖いことがある。
それは
「実際に良いことをしていなくても起こること」だ。
その気になっただけで、
人はよい行いをしたと勘違いする。
ある研究では、
「参加者にボランティア活動を
やってみたいか聞いてみたところ
実際に参加するわけでもなく
ボランティア活動のことを考えただけで
ご褒美を買いたい気分になった。」
という報告を受けている。
よいことをしていないのに
した気になって正しい判断がつかなくなる。
脳みそはまともな判断を
していないことが分かる。
最悪の場合、
今まで、我慢してきたことを
「ごほうび化」してしまう。
「良いことしたから良いじゃん!」
みたいな感じで…
つまり、「やりたいこと」を
「すべきこと」にしてしまうのです。
例えば、本来、タバコを吸いたいと
思っている。
しかし、健康に気を使って
禁煙すると決心した。
すると、急な昇進が決まって、
こう思うわけですよ。
「ごほうびでタバコを
吸ってもいいんじゃん!!」
まさに、「やりたいこと」を
今本当に「すべきこと」に
していますよね。
何度も言いますが、
ここには罪悪感はありません。

◤5.ドーパミンの餌食になる◢
ドーパミンを聞いたことがあると思う。
あなたが思うドーパミンは
快楽物質と認識が強いかもしれない。
この認識は半分正解で半分間違いだな。
そもそも、
ドーパミンは快楽が得られそうな
期待感を促進する物質で
ドーパミンが放出したからと言って
快楽は得られない。
つまり、ドーパミンが放出されたからと言って
満足や好ましさ、喜びは感じられない。
あくまでも、
快楽が得られると思う期待感だ。
これを「報酬システム」と呼ぶ。
ある報酬、つまり快楽、
が得られると期待する脳の働き。
あくまでも、ドーパミンは
何かのアクションを促すためのモノ。
だから、
ドーパミンが放出されると人は
欲しくなったものを
何が何でも手に入れないと
気が済まなくなります。
注意力は欲しいものに集中し、
それを手に入れること
もしくは繰り返し行うこと
しか考えられなくなる。

なので、
ドーパミンがドバドバ出るときは
意志力が下がる。
脂肪分と糖質の塊で、
化学調味料などが大量に
使われている
ジャンクフードが大量に
食べてしまうのもこのためだ。
人間は「可能性」に惹かれるんだよ。
快楽が得られるかもしれない。
という思いが。
だから、ゲームとか宝くじとか
パチンコとかはまってしまうんだ。
「このボスを倒せるかもしれない」
「1位をとれるかもしれない」
「大金が手に入るかもしれない」
まあ、多くの人を依存させるために
大人が真剣に作ったものだから、
中毒になってしまうよね。
まだある。
もっと身近なところを見てみろ。
「報酬システム」は目新しいものを
見ても作動してしまう。
例えば、
スターバックスの期間限定商品。
あれは、人のドーパミンを利用している。
だから、スタバは毎回限定商品を出すのだ。

生きているだけで、
あなたが知らないところで
ドーパミンが放出されて、
目先の利益を追い求めているのかもしれない。
◤6.ここだけは読むなよ◢
これまでたくさん話してきたが
多くの人は意志力を使うとき
「~をしない」と決める。
今回の話の流れで行くと
「しない力」になる。
先に結論を出しておこう。
「しない力」には限界がある。

こんな面白い話があるが聞くか?
ある研究で、
参加者たちはシロクマのことが
頭から離れなくなった。
必死になって他のことを
考えようとしても、
エロいことを考えても
シロクマしか考えられなくなったのです。
これは参加者に
ある1つのだけの指示を与えました。
「これから5分間は他のことは考えてもいいが、
シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」と。

人は思考や感情・欲求を
抑えようとしても逆効果なのです。
むしろ、自分が避けたいと
思っていることを
考えたり、感じたり、
最悪の場合、行動したりするのである。
考えるなと言われたものを余計に考えてしまう。
考えないと決めたものを余計に考えてしまう。
それだけではなく、実際に行動に移してしまう。
つまり、
「自慰行為をしない」と
思えば思うほど、
考えないでおこうと思うほど
「自慰行為したい」
「ポルノ」「AV」
という文字がちらつくようになり、
余計に考え込んでしまう。
そして、やってしまう。
「ダイエットしている人が
クッキーを食べない」と
思えば思うほど
クッキーが頭から離れなくなる。
そして、食べてしまう。
そういったことが起こるのです。
あなたが「しない事」
-例えば、食べ過ぎない・自慰行為しない・
遅刻しない・赤点をとらない等々-が
頭にちらついて
それを追い払おうとする行為は
愚策中の愚策だということです。
◤まとめ◢
1.意志力は本能的に備わっており、逃避行動がそれにあたる。
1.本能を逆に利用できると意志力が高まる
2.自己は2つ存在して、1つは誘惑を抑える自己。もう一つは誘惑に従う自己。
2.両方とも自分なので善悪で判断する必要はない
3.意志力を使うと意志力ゲージは減ってくる。
3.意志力は筋肉と同じでエネルギーが必要。
3.休憩やエネルギー補給したら回復する。
4.モラル・ライセンシングは良い行いをしたら、悪いことをしても良いと思うこと。
4.普段から「善・悪」で判断していると、陥りやすくなる。
4.「したいこと」を美化して「ごほうび」にする。
5.ドーパミンは快楽物質ではなく快楽が得られる期待を促進させるもの。
5.ドーパミンが放出されていると後先考えれない。
6.感情や思考を追い払おうとすればするほど、離れない。
6.「やらない」には限界がある
ここまで読んだあなたは
かなり意志力、そして継続についても
基準があがったのではないだろうか
次は最後~後編~
ここを理解すれば、貴方は意志力モンスターになれる!
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